症例内容
フラッシュグルコースモニタリング・AGPの長期使用により血糖コントロールが維持できた2型糖尿病の一例
- 症例提供・監修:
- 自治医科大学内科学講座 内分泌代謝学部門 講師
岡田 健太先生
フラッシュグルコースモニタリング・AGPの長期使用により血糖コントロールが維持できた2型糖尿病の一例
性別・年齢 | 女性、71歳 |
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診断 | 2型糖尿病、糖尿病歴26年(45歳時に糖尿病の診断) 空腹時Cペプチド0.96ng/mL、食後2時間Cペプチド1.50ng/mLであり、インスリン分泌の低下を認めている。 |
合併症・既往 | 網膜症なし、神経障害あり、腎症第1期相当で頸動脈プラークを認めている。高脂血症・骨粗鬆症あり。 |
HbA1c | 7.3% |
糖尿病治療状況 | 2017年1月にはメトホルミン1,000mg/日(朝夕食後)、超速効型インスリン2-0-3、持効型溶解インスリン0-0-0-12で血糖コントロールはHbA1c7.3%、グリコアルブミン20.1%であった。経過中、昼食時の治療介入を提案したが、“治療の手間”や“治療の簡潔化”の観点から難色を示していた。 |
フラッシュグルコースモニタリングを活用する目的 | 同年2月にフラッシュグルコースモニタリングを導入した結果、下図の通り各食後に高血糖となるグルコース スパイクが確認できた。そこで、食後高血糖是正ならびに長期的に良好な血糖コントロールを保つため、 最適な治療法の選択を検討した。 |
2017年2月4日-2017年2月17日(14日)
フラッシュグルコースモニタリング導入前はSMBGで各食前および就寝前の血糖値を確認していたが、各食前血糖値は90-120mg/dL前後、就寝前血糖値は200mg/dL以内を推移し、ほぼ管理目標内にあった(下図参照)。一方、HbA1cは7.3%と合併症予防の管理目標であるHbA1c 7%未満を達成できていなかった。
今回フラッシュグルコースモニタリングを導入した結果、血糖トレンドの可視化が可能になったことから行動変容と治療に対するモチベーションが得られ、センサー装着中の推定HbA1cは6.2%と良好であった。一方、各食後に高血糖を認めるグルコーススパイクの存在が確認された。特に昼食後の血糖高値が顕著であったことから、そのことを話し合い昼食時の治療介入の同意を得た。
フラッシュグルコースモニタリング導入前のSMBGの結果
(SMBGでは良好な血糖推移に見えるがHbA1cの改善が得られなかった。)
確認すべき事項 | 次のステップ | |
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低血糖に関する事項 |
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目標範囲に対するコントロール状況に関する事項 |
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日内変動に関する事項 |
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日差変動に関する事項 |
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2018年12月3日-2018年12月17日(15日)
注意事項
必ずお読みください
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